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【高校】高校3年生 国内フィールドワーク(修学旅行)~修学編~

 / 学校行事

昨年から続く、社会情勢の大きな変化に伴い、残念ながら「修学旅行」を中止した学校も多いと聞きます。

本校でも、昨年4月に予定していた「台湾修学旅行」or「沖縄フィールドワーク」を見直す事態となり、今年度の修学旅行は全面中止の選択肢もありましたが、「かけがえのない高校生活を大切にしてほしい…」「激動の2020年だからこそ…」という学年担任の強いオモイを受けて、「3月に延期して実施する」ことにしました。

3月上旬は、「緊急事態宣言」が継続される中でしたが、本校の教育旅行を担当いただいているエージェントさま(近畿日本ツーリストさま)のご尽力を頂き、万全の感染症罹患防止対策を講じ、関係各所の協力を得て、無事に2日間の行程を終えることができました。

本校の「国内フィールドワーク(修学旅行)」は、生徒が主体的に企画~運営までを行いますが、このような社会情勢だからこそ、工夫して行うことをコンセプトにして、「次世代型の修学旅行」にて実施しました。

各種の制限はあるため、「修学旅行」の「旅行」の部分は、現地に赴くことができずに、我慢せざるをえないものの、学内で行った「修学」の部分は、今までにない学びを得ることができました。

今回は、校内で行った「修学」の部分について、ご紹介いたします。

初日のプログラムは、校内で沖縄の現地とWebでつながり、吉本興業の芸人さんリードの下、沖縄の文化や自然、戦争に関する歴史を再認識し、また現地から届けられた「シーサー」に絵付けをするなど、リモートでの「オキナワ」を体験しました。

校内にいながら、Webの良さと沖縄ならではの体験をミックスする「次世代型のワークショップ」を行うことができました。

沖縄の文化や自然の紹介のあと、戦場となった沖縄の歴史を知り、戦争の惨禍と平和の大切さを、講話者の「中山きく」さんより伺うことができました。Webを通じても、当時の様子や現代に生きる私たちの使命を改めて感じる講話となりました。

午前プログラムの後半では、玉川大学の寺本先生の指導の下、「沖縄SDGs探究」として、沖縄から見える「私たちが、これから取り組めること」をチームで考え、地図上での探究だからこそ、俯瞰的に思案することができました。SDGsワークショップのために準備いただいた各種の資料は、今後の学習や実際に現地に出かけた時に大きく役に立つはずです。

そして、文化体験として、沖縄から「シーサー」を届けていただき、それに絵付けをするワークショップも行いました。例年は、暑い日差しの中、熱心に作業を進めるのですが、教室の中で快適に行えたため、例年より独創的な?シーサーが数多く仕上がったようです。

もちろん、ワークショップ中の昼食には、「沖縄料理のお弁当」をいただきました!現地での味…とまではいきませんが、東京にいながら食文化も体験できたことは、大きな喜びとなりました。

さらに、午後のワークショップは、2日目の事前学習を兼ねて、松森果林さんによる「聞こえる世界と聞こえない世界をユニバーサルデザインでつなぐ」という講演を聞きました。

東京デイズニーリゾートをはじめとして、ユニバーサルデザインや視聴覚に障害を持つ方々を支援する松森様に講演をいただいたことで、社会全体の中で、私たちができること、考えることを知る機会となりました。その中で、教えていただいた手話に興味を持つ生徒も多数おり、これからの探究テーマの一つとなることでしょう。

校内での各種のワークショップを終え、初日の「修学」の部分で大きな学びを得ることができました。Web(リモート沖縄フィールドワーク)とリアル(SDGsワークショップ・ユニバーサルデザイン講話)をミックスした、まさに「次世代の修学旅行」を行うことができました。

そして後半の行程は、「東京湾クルーズ」へ出発することからスタートし、このような時期だからこそ、できることを工夫した「次世代の修学旅行」の「旅行」の部分に重きを置いた学びが始まります。

学校を後にし、バスで日の出桟橋まで移動し、「 サンセットクルーズ」にて、テーブルマナーを体験し、そして2日目は、なんとあの場所で…。

どのような学びが続くのか、「旅行編」をお待ちください!

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