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【中3】国内フィールドワーク(修学旅行)無事終了!

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国内フィールドワーク(修学旅行)出発!!

本校の中学部では、宿泊に関する行事として、中学1年生「オリエンテーション合宿(OT)」、中学2年生「アジア学院(AG)」そして中学3年生では、「国内フィールドワーク(FW)」を行っています。

「オリエンテーション合宿」では、中学2年生とともにピアサポート活動(上級生から後輩へ伝統を引き継ぐ)を通して、「ジブン」「マワリ」「ダレカ」を知る機会として、「アジア学院」では、様々な国々から使命を帯びて日本で学ぶ留学生や社会人とともに、共同作業を通じて「セカイ」を知る機会として、そして、中学3年生の「国内フィールドワーク(FW)」は、「本物のグローバル社会の一員」として、私たちの国=「シャカイ」のことを知る機会として、6年間のキャリア教育の一環として行っています。

今年度は、議論に議論を重ね、様々な困難を乗り越え、十分な対策を講じたうえで、当初の予定通りに北陸方面でFWを行います。出発に先立ち、結団式を行いました。FWリーダーの教頭先生からのアイスブレイク、各クラスの生徒代表からの挨拶がありました。

「私たちは、今年度最初の宿泊行事を行います。感染予防に努め、思い出をたくさん作りたいです。」「この特別な時期の修学旅行を成功させるために、友だちと協力し合って、責任を持って行動したいです。」「修学旅行を実施できるようにして下さった、先生方をはじめお世話になるみなさんに感謝します。」との生徒の決意に満ちた言葉が印象的でした。

本校では、このような時期だからこそ、十分な対策を講じ、お互いにサポートしながら、在校生にとって、生涯に一度の「かけがえのない日常を取り戻す」ことに努めています。

昨年度の「オリエンテーション合宿」「アジア学院」で、大きな成果を残した中学3年生であれば、国内FWでも忘れられない思い出と新たな伝統を作ることでしょう!

 

国内フィールドワーク(1日目)

国内フィールドワーク1日目は、生徒たちの成長を感じさせるエピソードで締めくくることになりました。

到着した時の金沢市は、例年の平均気温を上回る季節外れの陽気。生徒たちは、のびのびとフィールドワークプログラムを消化していましたが、宿泊地の五箇山に移動の後、夕食後から状況が一変し、北陸地方独特の気候に…。1日目のクロージングプログラムである「はり絵ワークショップ」の取り組みの時間の経過と共に気温は下がり続け、「北陸の秋の寒さ」を体感することになりました。

体調不良や不安を訴える生徒が出るのでは…と引率教員団も心配しましたが、各自が自分の体調にあわせ、無理のない時間の過ごし方を考え、さらにお互いに周りのクラスメートの体調に気を配る等、日頃から本校が大切にしている「マワリ」のために何ができるか?「ジブン」は何をすべきなのか?を考えながら行動することができました。

朝食の集合時間にも、お互いに声を掛け合いながら全員が集合し、昨日の疲れも見せず、楽しそうに2日目のスケジュールを確認していました。

国内フィールドワーク(2日目)

2日目の午前中は、五箇山・白川郷の合掌造り集落にて、時間をかけたフィールドワークを行いました。現地ガイドから白川郷では「結(ゆい)」の相互扶助の心を大切にしていると説明を受け、この地の厳しい自然が育んできた精神を学ぶと同時に、生徒からは「茅葺き屋根の吹き替えは上側から行うのか下側からか?」「1回の吹き替え費用はどのくらいか?それは個人負担なのか、国からの補助はどのようになっているのか?」「五箇山と白川郷では屋根の角度が違うように見えるがなぜ?」と興味深い鋭い質問が続きました。

2日目の午前中は、五箇山・白川郷の合掌造り集落にて、時間をかけたフィールドワークを行いました。現地ガイドから白川郷では「結(ゆい)」の相互扶助の心を大切にしていると説明を受け、この地の厳しい自然が育んできた精神を学ぶと同時に、生徒からは「茅葺き屋根の吹き替えは上側から行うのか下側からか?」「1回の吹き替え費用はどのくらいか?それは個人負担なのか、国からの補助はどのようになっているのか?」「五箇山と白川郷では屋根の角度が違うように見えるがなぜ?」と興味深い鋭い質問が続きました。

2日の宿泊施設は、この地で長い伝統と格式を持つ老舗旅館です。国内FW(修学旅行)では珍しい現地の温泉に入るだけでなく、「おもてなし教育プログラム」のレクチャーを受けました。老舗旅館の女将から、長い伝統が作り育ててきた「動作・言葉遣い・食事の作法」を受け、日本の伝統美を改めて感じ取り、女性として、品格ある個人としての姿勢を学べる貴重な機会となりました。サプライズで用意されていた「豪勢な会席料理」も、生涯の思い出に残る味だったことでしょう。

国内フィールドワーク(最終日)

今年度の国内フィールドワークの最終日は、 朝から冷たい雨が降り続いている中でのスタートとなりました。 生徒たちは、思い思いにスケジュールを確認し、今回の国内フィールドワークの「ゴール(行動成果)」をイメージしていました。

旅館の皆さんの温かい見送りを受け、最終日のフィールドワークに出発 しました。本日のテーマは「北陸の海洋文化と食彩」についてです。バス移動ののち、富山県射水市にある「海王丸パーク」で、商船学校の練習船を見学しました。この商船は昭和5年に建造され、 地球約50週を航海し11,000人の海の若人を育てた「海王丸」が、その役目を終えて係留・展示されています。普段目にすることがない4本マストの帆船の優美な姿と 、その船内の無駄のない機能美に、 時間が経つのも忘れ興味深く見入っていました。

その後、 隣接する「新湊漁港」に移動し、見た目も美しい海の幸満載の「 海鮮丼ぶり」を食し、現地でしか堪能できない新鮮な食材に大変驚いていました。社会科の授業で探究した「地産地消」の意味を今回の昼食を通して、改めて感じ取ったようです。


漁港の市場で、水揚げされたばかりの「ベニズワイガニ」を、 お店の人と交渉しながら購入し、自宅に手配するなど、日頃から意識している「コミュニケーション力」が発揮されていました。その後も、「新湊漁港」で行われている全国でも珍しい「昼セリ」の見学をしました。床一面に並べられた「カニ」をセリ人の威勢の良い掛け声によって、次々と捌かれていく迫力満点の様子に圧倒されながらも、日本の「食文化」の豊かさやそれに携わる人々の姿を知ることがで き、新たな「探究テーマ」を見つけた様子でした。

そして、予定通りに富山駅から新幹線で東京駅に戻り、今年度の「国内フィ―ルドワーク」 は終了となりました。解散式後、名残惜しそうにそれぞれ帰路に着きましたが、その後ろ姿には、一つの大きな行事を成功させた自信と喜びで、出発前より一回り大きくなったように見えました。

 

最近の社会情勢を受けて、車中でのお喋りや食事中のマナーなど様々な制限があった今回のFWですが、一人ひとりが「どうしたら良いか?」考え行動している姿は、本校を代表する生徒の姿でした。「マワリ」「ダレカ」そして「ジブン」のことを考え、主体的行動する姿勢に大変感動を覚えた今年度の「国内フィールドワーク(FW)」でした。

例年とは異なる社会情勢の中で行われた今回の国内フィールドワー クですが、「自分たちの力で自分たちの日常を取り戻したい」という生徒・教職員の想いと、保護者の皆様方の温かいご理解ご協力の下、無事終了いたしました。改めまして関係の皆様へ御礼を申し上げます。

中学3年生の国内フィールドワーク(FW)1日目は、参加する生徒たちだけでなく、見送りに来た保護者を含め、全員が 笑顔でのスタートとなりました!

生徒たちは、全員で参加できることの喜びと共に、「この行事を無事に終わらせたい!」という決意に溢れた緊張感も感じられました。新幹線の車内では、必要最小限のお喋りだけで我慢し、 各々が静かに今日のスケジュールや現地でのFW内容などを確認する姿が見られま した。


金沢駅に到着し、最初のテーマである「兼六園」内でのFWと食事を済ませると、 早速班ごとに事前に決めていたテーマに沿った「探究活動(FW)」に 出発していきました。約2hの探究を終えた後、集合場所に戻ってきた生徒たちには、 実際に自分たちが足を運んで体験してきた金沢の文化・芸術・ 歴史について、現地でしか目にすることができない「本物の魅力」に感動し、熱い意見交換が行われていました。オンラインでは決して味わえない「本物」に触れることができたことは、生涯の思い出になると思います。

その後、本日の宿泊場所であり、世界遺産に登録されている「白川郷・ 五箇山」に感染拡大防止対策が十分になされたバスで移動しました。

教科書や資料集等で、事前の学習をしたものの、実際の「合掌造り」を初めて目にした生徒は、その姿に非常に感動していました。本物の持つ存在感、威圧感は他には代えられない経験だと思います。

宿泊場所では、マナー・ルール・作法の一環として、部屋の掃除、宿泊用意、お世話になる宿の方々へのあいさつやお話等を声を掛け合い ながら、班ごとに進めていきました。   

今回の国内FWでは、交通機関での移動や食事についてのマナー、今までになかった新しい生活様式が求められています。生徒たちは、お互いを思いや り、自分たちができることを考え、公共の場にふさわしい姿勢を意識し、初日のFWへ全力で取り組みまし た。

その姿には、新たな伝統を引き継いだ中学最上級生としての自覚と本校での3年間の学びを通した大きな成長を見 ることができました。

明日は、「白川郷探訪」と「加賀伝統文化体験」を行います。探究だけなく、オタノシミ要素もある2日目は、かけがえのない「タカラモノ」の時間になることでしょう!

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