【茶道部】 校外学習報告:五島美術館を訪ねて
12月23日、茶道部一同で世田谷区にある五島美術館を訪問しました。
今回の目的は、国宝を含む貴重な茶道具の鑑賞と、名園として知られる庭園の散策です。教科書や稽古では味わえない、本物の「わび・さび」の美しさに触れ、部員たちは熱心にメモを取っていました。部員の希望もありギャラリートーク「五島慶太と茶の湯」を聴講し、当時の実業家が文化や伝統を大事にしていていたことを理解しました。
静寂な空間の中で先人の美意識を肌で感じたこの経験を、日々の点前や部活動への姿勢に活かしていきたいと思います。
(生徒の感想1)
五島美術館のチラシで見た茶道具は、普段のお稽古や文化祭で見たものと似ていて、大きさも同じくらいだろうと思っていました。しかし、実際に本物を拝見すると、思っていたよりも一回り以上大きいものが多く、とても驚きました。また、鎌倉時代や室町時代の茶道具が、今でも美しい状態で残されていることにも感動しました。
庭園では、木や花に囲まれながら歩いていると、そこだけ時間がゆっくり流れているように感じました。ところが、その先に現代のビルが見えた瞬間、過去と現在が重なったような不思議な感覚になり、とても印象に残りました。
さらに、五島慶太さんについてのお話も興味深いものでした。お点前の最中に分からなくなるとテキストを取り出して確認していたことや、食事が用意されていたのを知らずに先に食事をしてから参加したというエピソードなど、少し意外で親しみを感じる一面を知ることができました。
茶道部に所属しているものの、茶道具についてはあまり詳しくなかったため、見学を楽しめるか不安な気持ちもありました。しかし、今回参加したことで多くの発見があり、これまで以上に茶道への興味が深まりました。
(生徒の感想2)
通常の部活では見られない茶器やお道具の数々を見ることができ、非常に有意義な時間になった。
中でも印象に残っているのは、通常のものと比べて柄が非常に細い茶杓である。初めは女性用、あるいは女性が作った作品なのではないかと思ったが、それが鎮信流のものであると小関師範から伺い、大きな驚きを覚えた。武家茶である鎮信流の茶道具は、他流派と比べて大振りなものが多い印象があったため、この茶杓は一見すると不思議に感じられた。しかし師範によれば、この細さこそが集中力や精神統一の賜物であるという。茶杓の柄を削り出す工程では、わずかな力加減の違いで折れてしまうほど繊細であり、並大抵の忍耐や集中力では成し得ない。つまり、私が目にした細い柄の茶杓は、職人が積み重ねてきた忍耐と精神統一を体現したものであると感じた。さらに、この話を通して、茶道具を実際に使う私たちだけでなく、それを作る職人自身もまた、その流派や茶道の精神と深く関わっているのだと知り、茶道の奥深さと趣深さを改めて実感した。今後は茶道部の一部員として自分のお点前の腕を磨くことと同時に茶道具やいけた花など周りにも気を配り活動に励んでいきたい。

