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【高大連携】高大連携フィールドワークを実施しました。

 / 高大連携

12月15日から17日にかけて、高大連携フィールドワーク(FW)を実施しました。
今回は、生徒の関心分野に応じて、国際・韓国・航空分野に関心のある生徒を対象とした「大阪・神戸FW」と、医療分野に関心のある生徒を対象とした「亀田医療大学FW」を並行して実施しました。それぞれの進路意識を深める、密度の高い3日間となりました。


国際・航空分野を学ぶ「大阪・神戸FW」
大阪・神戸FWは、国際分野や韓国、航空業界に関心をもつ生徒を対象に、今年度初めて実施されたプログラムです。

1日目は大阪女学院大学を訪問し、韓国語の体験授業や「エアライン道場」に参加しました。実際のCA業務を想定した体験を通して、語学力だけでなく、コミュニケーション力や立ち居振る舞いの重要性について学ぶ機会となりました。また、学食体験を通して、大学生活の雰囲気にも触れました。

夜にはホテルにてリフレクションを実施。事前に記入していた申し込み用紙をもとに、「何が分かったのか」「何がまだ分からないのか」を整理し、翌日に必ず質問することを確認するなど、学びを次につなげる姿勢を大切にしました。

2日目は神戸女学院大学を訪問。キャンパスそのものが国の重要文化財に指定されている環境の中で、学校説明や礼拝体験を行いました。
国際学部では、女子プロレスの歴史からジェンダーについて考える講義を受講し、心理学部では体験授業を通して、生徒自身の探究テーマに関連した活発な質疑応答が行われました。
キャンパスツアーや在学生との座談会では、進路や大学での学びについて具体的なイメージを深める様子が見られました。少人数制かつ対話を中心とした学びが中心の大学で、施設もそうした学びに適した形で作られていることに感動する生徒もいました。

3日目は大阪市内での自由行動。これまでの学びを振り返りながら、自分の関心に沿った時間を過ごしました。

参加した生徒からは、「進路がまだ具体的に決まっていない中での参加だったが、今回のフィールドワークを通じて将来についてじっくりと考えることができ、視野が広がった。後輩たちにもぜひおすすめしたいプログラムだった。」という声が挙がりました。

医療の現場に触れる「亀田医療大学FW」

亀田医療大学フィールドワーク(FW)は、医療系分野に関心のある生徒を対象に実施されるプログラムです。

初日は、亀田医療大学のキャラクター「はーとちゃん」に出迎えられ、大学まで移動しました。キャンパスツアーでは図書室を見学し、自由時間にはそれぞれが自分のNCL(探究)テーマに関連する文献を調べる姿が見られました。生徒一人ひとりの関心が明確で、その主体性に大学の先生方も驚かれていました。
キャンパス内には、訪問看護を想定した部屋(キッチン・浴室・畳など)が整備されており、実際の生活環境を想定した学びを体験しました。その後、看護体験やオルタナティブセラピーについての講義、ハンドマッサージの実習などを行い、「人に触れて関わること」の難しさや大切さを体感しました。
宿泊先に戻ってからは、毎日約1時間のミーティングを実施しました。個人での振り返りに加え、グループでの共有を行い、その日の体験を言葉にしながら整理していきました。

2日目は、人体に関する模擬授業からスタートしました。約2時間半にわたる講義と質疑応答を経て、午後はいよいよ病院へ。手術室展望エリアから実際の医療現場を見学した後、内視鏡手術の体験や医療器具の触り方や渡し方など、現場で実際に行われている動きをそのまま体験するという大変貴重な体験をさせていただきました。

最終日は、過去の事例をもとにした実践的なシミュレーションに挑戦しました。引率教員が「患者役」となり、カルテをもとに対応を考える場面もあり、状況を正確に把握し、判断や連携につなげていく難しさを体験的に学びました。

今回のフィールドワークを通して、生徒たちは、医療の現場では相手と丁寧に関わるコミュニケーション能力だけでなく、情報を整理して正確に伝え、共有するための「伝達力」も重要なのではないかと考えるようになりました。必要な情報を適切なタイミングで伝えることが現場での連携を支えていることに、実体験を通して気づく機会となりました。
また、「今回の体験を通じて、看護師になるためには、看護の技術はもちろんのこと、患者さんとの信頼関係にもつながる人間性や考え方が重要だと感じた。看護師を目指す人だけではなく、医療職を目指す人はぜひ行ってみてほしい。考え方が変わる。」という声もあり、後輩にぜひおすすめしたいプログラムであるとも話していました。

プログラム終了後には、三日間をやり切った達成感と充実感が、生徒の表情に表れていました。この経験を、今後の学校生活や探究活動へとつなげていくことを期待しています。

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