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千代田区主催ーグアム・サイパン派遣を終えてー

 / お知らせ

1月19日に千代田区役所にて、約4ヶ月間のプログラムを終えた高校1年I. Mさんの報告会が行われました。
I.Mさんは、第二次世界大戦の激戦地の一つであるグアム・サイパンを訪問し、平和や人権など世界が抱える課題について学ぶことを目的とした派遣員に選ばれ、5泊6日の調査に行きました。

6日間で訪れた場所は、サイパンにある「スーサイドクリフ」。
「スーサイド」とは日本語で「自殺」を意味し、「クリフ」は「崖」を意味する。
また、砲撃の跡や戦時中に日本軍が使用していた戦車が残る「ラストコマンドポスト」。
グアム・ サイパン博物館や太平洋戦争記念館、アメリカンメモリアルパーク等。
また、実際に戦争を体験された現地の方やグアム大学の学生さんとの異文化交流も行ったようです。

I.Mさんの報告書より
「We Can Forgive, But We Must Never Forget」
「許せても、決して忘れてはいけない」
この言葉は、グアムにある太平洋記念館のパネルに記されていた。
私はこの言葉を見て、まず自分ができることは、忘れてしまわないように過去の出来事を知り、過ちを認めることではないかと思った。「許す」という決断をしてくれた人々の思いを粗末にしないよう、理解を深め、リスペクトすることが忘れないための第一歩になるのではないかとも思った。
私は、6日間の派遣を通して、命の重さに改めて気づくことができた。
戦争の現場に足を運んでみないと知り得ない事実や、想いがあるということを知った。
当時、生きたくても生きられない人が大勢いた中で、現在は自ら命を絶つ人や、簡単に「死」という言葉を使う人が多くいるように感じる。
私は、今回の派遣で、命の重さを他の人よりも知ることが出来た。
しかし、このような経験ができない人、または、したことがない人の方が多い。
だからこそ、自分がした経験を同世代をはじめ、これからの世代に共有し、1人1人が自分の命を大切にできるようにしていきたい。
また、国によって価値観が異なるのは当然だと思っていたが、自分の想像よりも価値観の差を感じた。
異文化理解や、さまざまな視点から物事を捉えることは、とても難しいと感じた。
同じ過ちを繰り返さない為にも、小さな対話を重ね、相互にリスペクトし合える関係を築いていきたいと思った。—————————————————————————
I.Mさんは、この経験を生かし、世界の歴史や文化についての知識を深め、多角的な視点から物事を捉えられる人になりたいと語っている。
そんな彼女は、ネクストチャレンジのため、現在アデレードへ3か月留学中だ。

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