教育実践

神田女学園

円安・物価高の時代に、本物の海外体験を。 神田女学園、デンマーク・フィンランドの現地校と3校教育交流協定を結び、新たな「相互留学プログラム」を始動

近年、歴史的な円安や世界的な物価高騰に伴い、海外研修や留学プログラムの費用は年々跳ね上がっています。国際感覚を養いたいと願う生徒や保護者の皆様にとって、経済的な負担の大きさは大きなハードルとなりつつあります。

この社会課題に対し、神田女学園は、学校自身が現地に足を運び、現地校との直接的なパートナーシップを築くことで、「持続可能な相互交流の仕組みを構築する」という新しい解決策に挑んでいます。

2025年12月のフィンランド(ヘルシンキ)の高校との協定(調印式の様子はこちら)に続き、2026年8月20日にはデンマーク・ロスキレにあるヒンメリフ高等学校(Himmelev Gymnasium)との「3校教育交流協定」を締結いたしました。
この協定での3校とは、「現地校」と男子受け入れの佼成学園中学校高等学校、女子受け入れの神田女学園中学校高等学校のことです。

ヒンメリフ高等学校で行われた3校教育交流協定の調印式

学校同士の直接的なパートナーシップだからこそ実現する、費用を抑えた質の高い相互交流

本プログラムは、双方の学校が直接やり取りを行い、原則3週間の「相互ホームステイ(お互いの生徒を家庭で受け入れ合う仕組み)」をとることで、現地滞在費の大幅な削減を実現しました。

経済的ハードルを格段に下げる学校間のパートナーシップ

お互いの家庭に滞在し合うことで、費用面の負担を抑え、より多くの生徒に挑戦の機会を提供します。特に学費面は相互に無償としています。

一歩踏み込んだ「信頼」に基づく関係性

学校同士が直接対話し、お互いの校風や生徒の様子をしっかり確認し合っているからこそ、安心・安全で深い学びのある受け入れ体制が整います。滞在時の教育プログラムについて学校間で確認するなど、質を担保できる仕組みです。

なぜ今、北欧なのか?

北欧諸国は「国連世界幸福度報告」で長年上位を占め、女性の社会進出やジェンダー平等、そして自立を促す教育においても世界をリードしています。

この取り組みの背景には、2025年1月に行ったデンマーク・フィンランドへの現地視察があります。日本以上に女子の社会参画が進む国々での生活体験は、生徒たちにとって自身の生き方や将来のキャリアを模索する素晴らしい機会となります。

ヒンメリフ高等学校が掲げる学校モットー「MOD TIL MERE(さらなる一歩を踏み出す勇気)」

異文化での挑戦と成長のサイクル(ヘルシンキの事例)

  • 日本からの派遣:12月に日本からヘルシンキ(フィンランド)へ3週間の留学

  • 日本での受け入れ:2026年6月には神田女学園で5名の留学生を迎え、3週間のホームステイを実施

自ら異文化のまっただ中に飛び込み、言葉や習慣の違いを乗り越える挑戦は、生徒の自己肯定感や自立心を大きく育みます。また、自分の暮らしや日本の現状を外からの視点で客観的に見つめ直す「一生モノの気づき」を得ることができるのです。

時代に合わせた革新的なアプローチで、世界への扉を開く――。

神田女学園は、これからも生徒の挑戦を全力で応援し、質の高い国際教育を提供してまいります。これからの展開にぜひご期待ください。

Author / 川畑 浩之
事務局(ディレクター)

多くの学校・企業との交流や知見を活かして、グローバル教育研究所の事務局として、企画・取材などを担当