海外教育の情報発信

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意味のある留学のための4つのポイント

 留学は異国で学ぶという表面的な経験にとどまらず、人生を左右するターニングポイントとなる重要な選択です。そのため、自分に最適な留学先を見つけることは、将来のキャリアや成長に大きな影響を及ぼします。

 そこで「意味のある留学」を経験するために、4つのポイントについて解説していきます。

自分に合った専攻の選び方

 海外の大学では(日本の大学よりも)専攻選びがその後のキャリアに直結します。理系、ビジネス、アートなど、それぞれの分野ごとにプログラムが大きく異なるため、自分の強みや興味を理解し、それに合った専攻を慎重に選ぶ必要があります。

積極的な学生生活と事前の準備

 さらに、海外の学生生活では日本での大学生活よりも積極的に自らの学びに関わり、課外活動やインターンシップに参加します。その経験を積むことが成長の機会となるでしょう。こうした実践的な学びは、将来のキャリア形成に大きく寄与します。より自身の成長につなげていくためには、事前に語学力をつけ、異文化についてしっかり理解することが大切です。限られた留学期間だからこそ、留学前の準備から、積極的に取り組む姿勢が求められます。

卒業後の進路とキャリアプラン

 海外の大学を卒業した後は、明確なキャリアプランが求められます。なぜなら、特に就職活動においては、自分の専攻やインターンシップ経験が強く影響するからです。帰国後、日本の企業での就職を目指す際も、留学経験が武器となる一方で、企業が求めるスキルセットとの一致が必要です。

信頼できる「コンサルタント」

 意味のある留学先を選ぶためには、確かな知識とできるだけ最新の情報を持つコンサルタントに相談することが大切です。なぜなら行きたい国や学校の知名度だけでなく、その国の教育制度や大学の特色をしっかりと理解することが重要だからです。

 例えば、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、同じ英語圏の国であっても、それぞれの大学システムや入学条件が異なります。そのため、留学する国ごとに「異なる準備・アプローチ」が求められます。こうした違いを理解しながら、正しい選択(意味のある留学先を見つける)ができるようサポートを受けることが大切です。

 留学先の選択は、将来のキャリアを見据えて行ってください。「どの国」の「どの大学」を選ぶかという選択は、人生の大きな決断であり、「なりたい自分(将来)」から逆算した視点を持つべきです。

 意味のある留学を実現するために、まずは正しい知識の収集と、自分自身と向き合い留学の目的をハッキリさせることから始めましょう。

 次回は、リベラルアーツ大学について、ご紹介します

Author / 西澤 めぐみ
主任研究員(海外留学・進学コンサルタント)

16歳から単身で渡米、ブリガムヤング大学卒業。イエール大学、デューク大学を含む全米7大学で学ぶ。執筆、講演、教育コンサルティング、留学サポートに35年以上携わり、高校生の相談実績は1万人を超える。キャリア・コンサルタント、産業カウンセラー、認定コーチ資格を持ち、”キャリアにつながる海外進学”を提唱している。